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「花束みたいな恋をした」のあらすじからネタバレ(考察)・配信サイトもご紹介!

花束みたいな恋をした

みなさん、こんにちは。

今回は今年の1月29日に公開され、現在U-NEXTでも視聴可能な「花束みたいな恋をした」についてご紹介していこうと思います。

私自身、恋愛の映画を映画館で見るということは滅多に無いのですが、彼女に誘われて公開の次の日に観にいきました。

率直な感想としては、めちゃくちゃリアルでずっと長く付き合っているカップルや、結婚している夫婦であればなおさら心に来るなと感じました。

普通の恋愛映画であれば三角関係にもつれた男女が最終的にヒロインを選んでハッピーエンドみたいな結末が多いですが、これはそのような映画とは比べものになりません。

そして7月14日にU-NEXTで配信が開始されたので、もう一度彼女と一緒に見ました。

おそらく、今まで見てきた恋愛映画のなかでも一番の最高傑作と言えるでしょう。

そこで今回は、「花束みたいな恋をした」を2回見た私が物語のあらすじや魅力、考察などもをご紹介します。

※ネタバレも含みますので、あらかじめご了承ください。

物語のあらすじ

花束みたいな恋をした

引用元:https://eiga.com/movie/92102/gallery/19/

2020年、山根麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)はそれぞれ別の恋人と付き合っているところから物語は始まります。

ちょうど5年前、サブカル系大学生として麦はイラスト制作に励みながら、絹はラーメンブログの掲載順位が上がっていることに喜んでいました。

とある日、麦と絹は友達からの誘いで行ったカラオケの帰りに、終電が出発した駅で出会いました。

お互いに終電に間に合わず、たまたま居合わせた男女2名と麦、絹の4人で一緒に呑みに出かけます。

そこでたまたま隣に座っていた映画監督(押井守)についてお互いに話が弾み、話していくとお互いの読んでいる本や物事の考え方、履いている靴まで何もかもが同じという偶然。

共通の物や趣味が驚くほど意気投合していたので、デートを重ね、付き合うことになります。

同棲をし、麦はイラスト制作、絹はアイス屋さんでのアルバイトと、お互いがフリーターとしてそれぞれの道を歩み始めます。

このまま平和な日々が続くと思っていましたが、そう上手くはいきません。

親とのしがらみや就職活動、仕事での責任などによって徐々に麦と絹の関係性は悪化していきます。

お互いが同棲をしながらもすれ違い、これまで合ってきた価値観も徐々にずれていきます。

家に居ても無言の日々で、「最終的にはどうでもよくなっていった」と二人は思うのでした。

付き合って5年、友人の結婚式の当日、お互いは

「今日、別れを告げよう」と心の中で誓います。

結婚式を終えて二次会に参加する途中、麦と絹は観覧車を見て、麦は観覧車に一度も乗ったことが無いと呟くと、

「お互い5年も付き合ってきてもまだわからない事があったんだね」

と笑いながら話します。

家に帰る途中で、付き合う前によく行っていたファミレスに立ち寄り、絹はこれからの引越しの話をしながら別れを告げようとしますが、

麦は「一緒にいたい。結婚しよう」と絹に話します。

別れる事を伝えようとしていたので、絹は驚き最初は動揺しながら否定しますが、「家族はみんなそうだよ。家族は恋愛感情が無くても、家族としているから一緒いにいることができるんだよ?俺たちも家族という関係なら上手くいくよ。」麦の必死の説得によって渋々納得をします。

その時、男女のカップルが麦と絹の近くで座ります。

年齢は20代前半。

絹と麦はなんとなくその二人が気になりました。

その二人の話を聞いているうちに、まるで自分たちが付き合いたての時の写し鏡を見ているかのように話の内容、共通の趣味、履いている靴などが似ていたのです。

そんな二人を見て思わず絹はファミレスを飛び出し、麦は絹を優しく抱きしめるのでした。

その後、二人は別れを決意し別々の道を歩むのでした。

それから月日が経ち、麦と絹はお互いに恋人ができます。

とあるカフェでお互いはたまたま出会いますが、一言も喋ることなくその場を後にします。

お互いに帰る方向が逆でありながらも手を振りつつ、別々の道を歩むのでした。

今作の魅力

花束みたいな恋をした

引用元:https://eiga.com/movie/92102/gallery/19/

パズ〇〇やゼ○ダなどの有名な作品が登場

私はこの映画を見てる時、妙にリアルだなと感じていたのですが、その理由は普段から現実でも登場している固有名詞の数々が登場することです。

スマホアプリの「パズドラ」や、Switchのソフトの「ゼルダ」、漫画の「ゴールデンカムイ」「宝石の国」など実際にある物が映画にも登場します。

麦もこういう漫画好きなんだなぁ〜とか、俺も昔やってたなぁ〜みたいなという気持ちで鑑賞することができました。

まるで友達を見ているような感じで親近感が湧きましたね。

リアルなカップルの描写

なんと言っても今回の映画での1番の魅力はリアルなカップルの描写です。

付き合う時は大学生なのですが、若いからこそ少し人とは違うような趣味や価値観を持っていてそれをカッコいいと思う姿。

いわゆるサブカル系ですよね。

しかし、大人になるにつれて仕事で手一杯になり、学生の時には趣味を共有する時間もありましたが、社会人になってから時間があったとしてもなかなか没頭する事ができなくなります。

ここの心情が私は非常に共感できる部分だと感じました。

私もそれまではずーっと好きだったアニメやゲームも社会人になってから急に興味が無くなったり、時間に余裕があったとしてもすぐに飽きてしまってスキマ時間にできるスマホアプリをポチポチとする日々。

誰しもが一度は体験したような出来事を麦はリアルに描いてくれました。

また、序盤は運命的な出会いをしてカップルになる二人ですが、

その後の展開というのは恋愛映画によくありがちな劇的な展開があるといったシーンなどは

描かれていません。

ライバルが出現するわけでもありませんし、急に交通事故が起きるという事もありません。

平凡な日々なのですが、その中で互いの感情のズレというのを徐々に感じていきます。

一つずつのシーンが妙にリアルで、付き合っている人達であれば、誰もが一度は共感できる部分があるのではないのかなと感じました。

菅田将暉と有村架純の演技力

菅田将暉さんと有村架純さんの演技力は本当に凄いんだなと改めて感じました。

特に、麦役の菅田将暉さんが絹役の有村架純さんから言い詰められている喧嘩のシーンがあるんですけど、麦が面倒くさそうに応じる表情がなんともいえないです。

長く付き合っているカップルや夫婦だからこそ自分の意見を押し殺してなんとか受け入れようとしている表情を表せるのが、流石だなと感じました。

二人の演技力が圧倒的だったからこそ、違和感なく見る事ができました。

私自身としては、菅田将暉さんはそこまで好きではなかったんですが、今回の映画でめちゃくちゃ好きになりました。

本作の残念だったところ

花束みたいな恋をした

引用元:https://eiga.com/movie/92102/gallery/19/

ただ一つ、残念だったところとすると、予告では、『勿忘(わすれな)』というAwesome City Clubが制作した曲が使用されているのですが、本作の中では一度も使われていなかったところですね。

もしかしたらこの曲を本作中に聴きたいと思った方が一定数いたのではないかなと思います。

せっかく良い曲だったので、私自身も聴きたかったなぁ〜とそこだけは残念でした。

今作の様々な伏線や考察について(閲覧注意)

花束みたいな恋をした

引用元:https://eiga.com/movie/92102/gallery/19/

「花束みたいな恋をした」タイトルの意味

そもそも「花束みたいな恋をした」このタイトルにはどういった意味があるのでしょうか。

それは中盤のシーンで、「女の子に花の名前を教わると、男の子はその花を見る度に一生そのことを思い出しちゃうんだって」
絹は麦にそう話すと花の名前を教えることはしませんでした。

冒頭のシーンで絹と麦はイヤホンを片方ずつで聴いているカップルに対して「音楽はモノラルじゃなくてステレオだから右と左で2人が聴いている音楽は違う」との理由で席を立ち、説明しようとしますが、実は過去に音楽関係の人からファミレスで言われたことでした。

何が言いたいことかというと、2人で過ごした時間というのは思い出として一生残り続けていたということ。

駅から30分でコーヒーを飲みながら今日のことを語る毎日や焼きそばパンを食べながら歩く姿、ミイラ博物館を見てガスタンク巡りをしたことなど、全ての思い出が花束のように積み重なっていきますが、花束はいわゆる「生モノ」です。

やがて花は枯れていきます。

枯れる=別れる

けれども、ドライフラワーのように形として残るからこそ、「花束みたいな恋をした」というタイトルになったのではないのでしょうか。

似ているようでまるで違っていた

付き合いたての頃の絹と麦は共通の趣味や好きな物まで全て一緒で、まるで運命の人と言っても過言ではありませんでした。

しかし、根本的にはまるで違っていたのです。

友人の結婚式が終わった後にファミレスで食事をしながら絹は麦にそれとなく引っ越しのことを話します。引っ越しの話というのはつまり別れるということ。

しかし、麦は「今は上手くいっていないけど、ほとんどの夫婦は恋愛感情が無くても”家族”として関係が続いている。だから結婚しよう」

つまり、麦は現実をしっかりと見据えた上で絹に向き合っていました。

しかし、絹は「またハードルを下げなければいけないの?」と麦に話します。

絹は結婚に対しての憧れ、すなわち未来に対しての理想を追い求めていて、2人の求める未来像はまるで違っていたのです。

それまでは麦が絹のようにイラストレーターとして理想を追い求めていましたが、就職してから大きく変わりました。

環境が一変すると、大事な部分が露わになっていくというのが見事に体現されていました。

水は別れるという象徴を表していた

2人が付き合って仲が良かった時に静岡?の海を訪れます。

その時に絹は「始まりは終わりの始まり」という心情を呟きます。

そして引っ越した先も多摩川が見える部屋です。

水は別れを意味するので、常に別れることを示唆されていたのですね。

絹ちゃんは浮気していた!?

絹は作中では明かされていませんが、恐らく浮気している可能性が非常に高いのではないかと言われています。

理由としては、絹は転職してイベント系の仕事に就きますが、そこで加持社長(オダギリジョー)と出会います。

その頃の麦とは非常に仲が悪く、加持社長の前でベロベロに酔っ払ってしまい、気づくと膝枕されて寝てしまっていました。

その後、加持社長から「ラーメン食べにいく?」と誘われてその後の描写はありませんでした。

また、帰り道の電車で絹が麦とたまたま同じ電車に居合わせた時も加持社長とラインしています。

物語の最後の方では、絹は「麦くん、実は浮気したことあったでしょ?」と問いかけ、麦は否定しますが、絹は自分のことを話すシーンがありません。

別の意味に言い換えると、「自分も浮気していたけど、麦くんもあったでしょ?」という意味にも捉えられますよね。

以上の理由から絹は浮気している可能性が高いと言えるでしょう。

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まとめ

花束みたいな恋をした

今回は映画「花束みたいな恋をした」のあらすじや考察などもご紹介しました。

この映画は恋人がいる人はもちろん、恋人がいない人であっても、リアルなカップルの出来事を覗き見るような体験が味わえるので損しない映画となっています。

個人的には、自分が結婚をして子供ができた数年後に奥さんともう一度見たい映画だなと感じました。

これから長期休暇にもなるので、是非気になった方はU-NEXTでみてみてはいかがでしょうか。

それでは、また。

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フリーランスWebライター兼ディレクターとして活動している主がアニメや漫画に関する情報を提供していきます。