店舗のノルマがある

こんにちは、しょうです。
私は以前まで携帯販売員として働いてました。そこでの体験談を今から話していこうと思います。
初めに一つだけ言うと、携帯販売員は営業職とほぼ同じです。
よく、「携帯ショップの店員って座ってて最新の音楽聴きながら携帯売ってるだけだから楽そうだよね〜」と言われる事があります。
私も実際の所、携帯を求めに来たお客さんに言われた通りに売るだけだと思ってました。
ただ、それだけでは売り上げが伸びませんよね。
個人のノルマというのはありませんが、店舗でのノルマはあります。
「なんだ、店舗のノルマなら関係ないや〜」と思い込んではいけません。
店舗のノルマを管理するのは店舗の店長です。その為、店長は一人何件獲得すれば今月のノルマを達成できるかを割り振ります。
つまり、店舗のノルマ=個人のノルマ
ということになります。私の勤務していた店舗でも個人毎に毎月の売り上げが管理され、毎日メールで「今日の実績」という感じで送られてきます。
全店舗の数字と比較されて送られてくるので、全体の売り上げ順位というのも明確化されています。個人的には、数字が分かることによってやる気が出るタイプだったのですが、それがプレッシャーとなる人にとってはだいぶ苦痛かもしれません。
私のところでは仮に達成できなかった場合は、朝早く来てロープレをするなどしていました。店長の裁量によって変わってくるので、これは運次第としか言いようがないですね・・・
・覚える事が多い
とにかく、携帯販売員というのは覚える事が多いです。
私は某白い犬の携帯ショップ店員だったのですが、知識量が膨大にあります。
まずはキャリアのプランを覚えます。
プランを覚えると言っても、今の現状のプランだけではなく過去のプランも全て覚えなければいけません。その後に携帯の種類やインターネット回線について、タブレットなどの副商材がいろいろあります。
また、日々プランの変更や新しいサービスが始まったりするのでそれに順応していかなければなりません。
その為、新卒で入社した場合、1ヶ月ほどのみっちりした研修があるのですが、それでもまかないきれない部分があります。
・場所によっては勤務時間が大きく異なる
私が働いていた所では、小型店舗、大型店舗、モール内の店舗というのがありました。
勤務する場所によって勤務時間が全く異なります。結論から言うと、モール内の店舗は一番勤務時間が長いです。
私は大型店舗に勤務していたのですが、勤務時間は11時〜20時(休日は10時〜20時)でした。
しかしながら、モール内の店舗は、モールの時間に合わせてオープンしなければいけないので、勤務時間は9時〜21時だったそうです。
もちろん、地域毎によって差はあるかもしれませんが、勤務場所によってはこれだけ時間が違います。
その為、休みの日以外はほとんど帰ってきたら寝て終わると言う生活が基本になってしまうみたいですね。
・必要とされていない商品も勧めないといけない
あなたは初対面の人に話しかける時、どんな人に話しかけやすいですか?
顔が整ってる人?気が弱そうな人?それとも怖い顔をしてる人?
携帯ショップの人はどれにも該当しません。来客される人全員に話さないといけません。
それも初対面の人にいきなり本来の目的とは違う別の商品を勧めなければなりません。
あなただったらどうしますか?携帯を購入するために来店してきたのにWi-Fiの話をされたらちょっと嫌ですよね?
これが携帯ショップ店員のキツい事じゃないかと思います。
ただ、ノルマがある以上どうしても商材の獲得が必要となってきます。
最近では、でんきをまとめる事や、アプリの登録をお願いしていたりします。
また、商材だけではなく、携帯を購入する際に「安心保証パック」と言った保険までも毎月○%以上登録させなければいけないと言ったノルマがあります。
もちろん、露骨に嫌な顔をされたり全力で拒否される事が多いです。
私たちもそんな顔されながら接客したくないです。でもノルマの為に提案しなければいけません。
以前に「クソ野郎呼ばわりしたドコモ代理店事件」もありましたね。
もちろん、これは悪い事なのではあるのですが、私の一番の問題としては、
強制的にオプションやサービスを押し付けるキャリアの責任
だと思いますね。無謀なノルマありきで商売を押し付けることに、正直不信感がありましたね。
・一歩間違えたら大きなクレーム
携帯電話というのはなかなか大きな買い物ですよね。
早ければ中高生の時期に購入して、一生「携帯電話」と切っても切れない関係になりますよね。
その為、新規契約の時や機種変更の時などは特に慎重に契約しなければなりません。
私が働いていた時によくあったのが「言った言わない事件」ですね。
これは「説明時にしっかりと説明した上で契約した」と店員が言ったのに対して、「そんな話は聞いてない」と、どちらも主張することです。
私も過去に何度かありました。お客さんが「iPhoneの64G」と言ったので契約したのに、後日「私はiPhone128Gが良かったのよ!返品してちょうだい!」
ここで突っぱねると炎上案件になりかねないので私は潔く引きましたが、書面で説明したり、目視で確認もしてもらったのにも関わらず、こんなこと言われたらたまったもんじゃありませんよね。
それに店舗によっては重大なクレームを何回かうけると、営業停止になる場合もあるので携帯ショップ店員は様々なしがらみがありながらも必死に接客しなければいけないのです。
まとめ
今回は携帯ショップ店員について書きました。
みなさんが楽そうだなぁって思ってても裏ではとてつもなくハードです。
来店が少ない場合には街頭に立ってティッシュ配りをしたり一つ一つの言動に注意しなければアンケートでは低い点数をつけられてしまいます。
様々な縛りやノルマがありながらも必死に働いているので、一度ショップに訪れた際には、帰る時に感謝の一言でも述べていいただければそれが店員の活力になるのではないかもしれませんね。
それでは、また。
